×

ニュース

「二度と被爆者生まぬ」 山口のゆだ苑 碑前で追悼式

 広島原爆の日の6日、山口県県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)は、山口市江良の原爆死没者之碑の前で追悼式を開いた。被爆者や支援者たち約20人が参列し、犠牲者の冥福を祈り、核兵器廃絶への努力を誓った。(川村奈菜)

 ゆだ苑の岩本晋理事長(73)は、5月27日の米国オバマ大統領の広島訪問に触れ、「全ての国が一緒に反核平和を唱える時が来た。平和を保つため活動していこう」とあいさつ。参列者は碑前に花を手向け、原爆投下時刻の午前8時15分から1分間の黙とうをした。

 19歳の時、広島で被爆した山口市下小鯖の増原博さん(90)は「二度と被爆者を生まないよう願った。体が続く限り、体験を語り継いでいきたい」と話した。

 県医務保険課によると、3月末現在の県内の被爆者健康手帳保持者は3036人。平均年齢は82・3歳。この1年で190人少なくなった。

(2016年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ