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花を観賞できる幸せ 呉で8・6作品展

 原爆の日の6日、広島県呉市幸町の呉YWCAで平和を願う「8・6の花たち展」があった。来場者は花を観賞できる幸せをかみしめた。

 呉市中通の生花デザイナーの中村和美さん(64)が企画した。中村さんにフラワーデザインを学ぶ19人と作品を1点ずつ並べた。作品はヒマワリやカサブランカなどを使い、平和への願いを表現した。

 出展者は原爆投下時刻の午前8時15分に会場で黙とうをささげた。日没後は、作品に添えたキャンドルをともし、二胡(にこ)の演奏会も開いた。訪れた呉市三和町の主婦沖真澄さん(60)は「花をきれいと思える日常が大切だ」と見入っていた。

 中村さんは2003年から毎年8月5、6の両日、広島市中区の紙屋町地下街シャレオで仲間と花の展示を続けてきた。ことしは地元でも平和を考えるきっかけをつくるため、呉市で展示を始めた。中村さんは「来年以降も輪を広げていきたい」と話していた。(見田崇志)

(2016年8月8日朝刊掲載)

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