×

ニュース

原爆ドーム描いた絵馬 由来は 島根県川本の弓ケ峯八幡宮 1970年ごろ奉納

 広島市の原爆ドームや原爆資料館などを描き、1970年ごろに奉納されたとみられる巨大絵馬が、島根県川本町川本の弓ケ峯八幡宮の拝殿に飾られている。地元でも知る人は少なく、三浦重紀宮司(69)らが由来につながる情報提供を求めている。

 絵馬は縦98センチ、横190センチ。原爆ドーム、平和記念公園や原爆資料館などが描かれている。絵の右下に「第25回ヒロシマ原爆記念 昭和45・3・11吉日 広島市己斐町 梅田彦美」とサイン。下には「献額 目代秋登」と書いた紙が貼ってある。

 三浦宮司によると、72年に57歳で亡くなった父親で先代宮司の重寛さんから、地元出身の目代さんから奉納されたとだけ伝えられており、経緯や目的などは聞いていないという。

 拝殿は普段、閉じられているため、総代の今井輝志さん(79)=同町川本=は「若い人は絵馬があるのを知らない人も多いでしょう」と言う。  三浦宮司は「川本とどんな関わりがあるのか知りたい。証言や資料があれば、教えてほしい」と呼び掛けている。弓ケ峯八幡宮Tel0855(72)0159。(城戸昭夫)

(2016年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ