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インドネシアから折り鶴1251羽 「原爆の子の像 」へ

■記者 岩成俊策

 原爆の子の像(広島市中区)建立のきっかけとなった佐々木禎子さんの命日である25日、インドネシアの3地域15校の小中学生らが折った鶴が、像に手向けられる。現地の学校を訪問した広島経済大(安佐南区)の学生が製作を呼び掛けた。

 学生25人は8月中旬から9月1日までの約2週間、バリ、ジョクジャカルタ、ジャカルタの学校を訪問した。各教室では、折り鶴に生きる希望を託し12歳で亡くなった禎子さんの生涯や、像の成り立ちを紙芝居で紹介。学生らは鶴の折り方も教え計1251羽を折ったという。

 折り鶴は縦90センチ、横125センチのベニヤ板に張り、日本とインドネシアの国旗を表現。子どもたちの名前とともに「世界中が平和でありますように」などのメッセージも添えた。

 バリで紙芝居の読み聞かせを担当した経済学部2年の妹尾啓太さん(20)は「手を合わせて祈りを込めながら作ってくれた。一人一人の思いを届けたい」と話していた。

(2008年10月24日朝刊掲載)

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