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核廃絶への道筋議論 原水禁 長崎大会始まる

 原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会は7日、長崎市に会場を移し、9日までの3日間の日程で、長崎大会を始めた。広島大会(4~6日)に続き、核兵器廃絶や脱原発への道筋を議論する。

 開会総会があり、約1800人(主催者発表)が参加。大会実行委員長の川野浩一原水禁議長は「核兵器禁止条約の交渉開始を、世界の多くの国が支持している。被爆国の良心に期待したい」と、日本が議論の前進に貢献するよう求めた。オバマ米大統領の広島訪問については、現職の大統領として初の訪問を評価する一方で、「長崎にも来てもらいたかった」と述べた。

 福島県平和フォーラムの瓶子高裕事務局次長は「脱原発を明確にしたエネルギー政策への転換を国に求め続けていく」と訴えた。

 長崎市の田上富久市長は「核兵器は被爆地だけではなく世界が直面する問題。広島と長崎以外のみなさんが声を上げてくれることが大切だ」と、全国から集まった参加者に呼び掛けた。

 日本原水協などの世界大会・長崎は8、9の両日、長崎市などで開かれる。(明知隼二)

(2016年8月8日朝刊掲載)

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