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京都の子ども 舞台の呉巡る 「この世界の片隅に」

 漫画「この世界の片隅に」の舞台となった呉市を8日、京都府宇治市の小中学生20人が巡った。戦中戦後の暮らしを学んだ。

 一行は、旧呉海軍工廠(こうしょう)があった周辺を歩き、戦艦大和が建造され、現在は造船会社が使っているドッグを見た。市立美術館では、開催中の特別展「こうの史代『この世界の片隅に』展」(中国新聞社など主催)も見学した。

 宇治市は核兵器廃絶平和都市を宣言している。子ども訪問団は毎年、広島、長崎、沖縄などを訪れている。呉市訪問に先立つ研修で、漫画を読み、当時の暮らしを学んだ。

 京都女子大付属小6年の宇野杏梨さん(12)は「街並みは変わっていたけど、戦争で起きたことがよく分かった」と話していた。9日は広島市中区の原爆ドームを訪れ、被爆者の体験を聞く。(見田崇志)

(2016年8月9日朝刊掲載)

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