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戦没者写真に平和誓う 岡山県井原市追悼式 

 岡山県井原市は22日、井原町の市民会館で戦没者追悼式を開いた。第2次世界大戦などで亡くなった市出身者2114人を追悼するため遺族たち463人が出席した。市遺族連合会は初めて参列者の親族の戦没者368人の顔写真を会場に掲げた。

 滝本豊文市長が「平和で豊かな社会を次の世代へ引き継ぐことが戦没者に報いる道」と式辞を述べた。遺族たちは白菊で飾った祭壇に花をささげ、冥福を祈った。

 式の前後では、参列者が戦没者の顔写真に見入った。在りし日を思い出し、目頭を押さえる姿も見られた。同連合会の渡辺繁雄会長(70)=東江原町=は「顔写真を掲示したことで、より戦没者に思いをはせてもらえたと思う。来年以降も続けたい」と話した。(佐藤正明)

(2012年5月23日朝刊掲載)

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