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空襲や原爆 記憶つなぐ 福山 市人権平和資料館が証言集

 福山市丸之内の市人権平和資料館が、福山空襲や原爆を語り継ぐ証言集「Piece for Peace~戦争の記憶を繋(つな)ぐ~」を発行した。22人の戦争体験者が戦争の悲惨さや平和の大切さを語っている。

 福山空襲体験者の「猛火に包まれて、福山城の天守閣が東側へドッと崩れ落ちた」とする証言や、「戦争を今の子どもたちに二度と味わわせてはいけない」との決意をつづる。

 シベリア抑留の体験者の証言や、「やけどで全身ボロ布を下げたように皮膚が垂れ下がっていた」などと語る被爆者の話も載せた。

 600冊作り、市内の小中学校や図書館に配布した。田中淳雄副館長は「福山にも戦争体験者は多くいる。声を聞いてほしい」と話している。(高本友子)

(2016年8月9日朝刊掲載)

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