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原爆文学 朗読の集い 広島で14日 記憶遺産登録へアピール

 広島文学資料保全の会などは14日午後2時から、「8・14ヒロシマを語る市民朗読会」を、広島市中区袋町の合人社ウェンディひと・まちプラザで開く。原爆文学資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の記憶遺産に登録するためのアピールも込める。

 同会と市は昨年、栗原貞子の代表作の詩「生ましめんかな」が記された創作ノート▽原民喜が小説「夏の花」の下敷きにした原爆被災時の手帳▽峠三吉の「原爆詩集」の最終草稿―の直筆資料3点を記憶遺産の国内公募に申請したが、選外に。資料を追加して来年度、再挑戦する。

 朗読会では、同会顧問の水島裕雅・広島大名誉教授が、これらの資料を記憶遺産に登録する意義について講演。続いて朗読ボランティアや学生らが、「生ましめんかな」など申請に関わる作品や手記を朗読する。無料。同会Tel082(291)7615。

(2016年8月9日朝刊掲載)

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