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4チームが原爆資料館見学 広島国際ユースサッカー

 広島市で開かれているサッカーの平和祈念広島国際ユース2016(中国新聞社など主催)に出場する18歳以下のポーランド、韓国両代表など4チームが9日、広島市中区の平和記念公園で平和学習をした。

 18歳以下広島県選抜、広島ユースの選手たちも含め約100人が参加。原爆資料館で被爆の実態に触れたポーランド代表のカツペル・ボイダック選手(17)は「ここに来ないと分からないことがあった。アウシュビッツ強制収容所の悲しい歴史と重ねた」。韓国代表の黄泰顕(ファン・テヒョン)選手(17)は「犠牲者の多さに心が痛い。みんな同じ家族だと思うことが平和につながる」と訴えた。

 長崎の原爆投下時刻に黙とう。被爆体験証言者の梶本淑子さん(85)=広島市西区=の話にも聞き入った。ポーランドサッカー協会のヤツェック・ボンク団長(43)は「将来を担う若い世代に伝えたくて来日した。互いの歴史を共有し帰ってほしい」と願う。3月には広島県選抜がポーランドに遠征し、アウシュビッツ強制収容所跡を見学。サッカーを通し、平和の理解を深め合う。(矢野匡洋)

(2016年8月10日朝刊掲載)

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