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　原水禁国民会議などの原水爆禁止世界大会の長崎大会は９日、長崎市で閉会総会を開き、３日間の日程を締めくくった。日本原水協などの世界大会・長崎も同日、同市でのナガサキデー集会で閉幕した。

　原水禁の閉会総会には２千人（主催者発表）が参加した。日本政府に対し、核兵器廃絶を先導し、脱原発へと政策を転換するよう求める大会宣言を採択。大会副実行委員長の岡島真砂樹原水禁副議長が「核も戦争もない世界へ、広範な連帯で運動を続けていこう」と閉会のあいさつをした。

　原水協の集会には１５００人（同）が集まった。日本被団協の谷口稜曄（すみてる）代表委員が「核兵器は人間らしい生も死も許さず、使用は人道に反する最大の犯罪だ」と強調。核兵器禁止条約の実現を目指す国際署名を広げるよう呼び掛けた。決議では世界各国の政府に、同条約の交渉開始に向け尽力するよう求めた。（明知隼二）

（２０１６年８月１０日朝刊掲載）