×

ニュース

8・9 山口の祈り 2団体が行事

 長崎市に原爆が投下されて71年となった9日、山口市の市民団体「山口折鶴(おりづる)の会」と県原爆被爆者支援センターゆだ苑が、同市でそれぞれ追悼行事を催した。

 市役所であった同会の平和祈念式には約30人が参加。同市錦町のパート事務員森下知子さん(42)が「核兵器を持たない国は核兵器禁止条約成立への運動を進めている。廃絶を実行させよう」と誓いを読み上げた。参加者は持ち寄った千羽鶴を非核平和都市宣言碑の前に重ねていった。また非核平和都市としての取り組み強化を求める市長宛ての要望書を提出した。

 ゆだ苑は、同市江良の共同墓地にある「非核三原則の貫徹と核兵器廃絶を誓う碑」の前で追悼式を開き、投下時刻の午前11時2分に黙とう。両親が長崎市で被爆したという不動産業平戸武郎さん(49)=山口市吉敷中東=は「2世として被爆者の思いを次世代に伝えたい」と決意していた。(宮野史康)

(2016年8月10日朝刊掲載)

年別アーカイブ