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下松でも非核の願い

 山口県下松市役所前広場で9日、「核兵器をなくし平和を願う市民集会」があった。市職員労働組合や市原爆被害者の会などでつくる実行委員会の主催。市内に住む被爆者や組合員たち約60人が、約1時間座り込みをした。

 松本厚二実行委員長が「全ての日常を破壊し尽くし、残された人々にも深い心の傷をつくった核兵器は絶対悪。核のない世界に向けて努力していく」とあいさつ。米国が長崎市に原爆を投下した午前11時2分、全員で1分間の黙とうをささげた。

 平和行政の推進を求める要望書を下松市長と市議会議長に提出。長崎で8歳の時に被爆した下松市旗岡の池田夏美さん(80)の手記の朗読に続き、核兵器廃絶と世界平和を求めるアピール文を採択した。

 広島市西区の自宅で被爆した下松市原爆被害者の会の金近衛会長(73)=同市生野屋西=は「被爆者の高齢化が進む中、市民集会を息長く続け、核兵器廃絶を訴える」と話した。(高田果歩)

(2016年8月10日朝刊掲載)

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