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社説・コラム

『ひと交差点』 府中緑ケ丘中演劇部の尾浜愛梨菜さん 外国人にサダコ伝えた

 「外国人の子が熱心に聞いてくれた」と喜ぶのは、府中町の府中緑ケ丘中演劇部の尾浜愛梨菜さん(14)。昨年に続いて6日、広島市中区の平和記念公園の原爆の子の像前で、被爆して白血病で亡くなった佐々木禎子さんを描いた紙芝居を英語で上演した。

 オバマ米大統領が5月に被爆地を初訪問した影響で、外国人の姿が目立った。「サダコの悲話は国籍に関係なく生きることの意味がよく伝わる」

 同中演劇部は、翌7日も町内で子ども向けに開かれた「平和を祈るおはなし会」で紙芝居「おこりじぞう」をした。「広島の中学生だからという特別な意識はない。平和のための活動として続けたい」(田中伸武)

(2016年8月13日朝刊掲載)

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