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夏休みの首相 地元入り

 安倍晋三首相は12日、夏休みを利用し地元の山口県に入った。長門市では、同市出身の童謡詩人金子みすゞ(1903~30年)のブロンズ像を初めて訪れた。みすゞの詩にある「みんなちがって、みんないい」との言葉を引き合いに、1億総活躍社会の基本は「それぞれが個性を生かせる社会だ」と記者団に語った。

 昨年12月上旬に除幕された像の台座に刻まれた「金子みすゞ像」などの文字は首相がしたためた。「日本の各地域にそれぞれの素晴らしさがある。各地域で発掘し、まちの発展に生かしてほしい」と述べた。

 商店街を歩き、同市役所では大西倉雄市長から地方創生の取り組みの説明も受けた。このほか美祢、長門市内で支援者回りをした。

 首相が同県に入るのは、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)閉幕後の広島訪問の際、海上自衛隊岩国基地(岩国市)を経由したのを除けば、1月以来。14日まで滞在する。(佐藤正明)

(2016年8月13日朝刊掲載)

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