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被爆ピアノで奏でる平和 園児や保護者ら13団体

■記者 門戸隆彦

 被爆ピアノを市民有志が奏でるコンサートが26日、広島市中区の中央公園芝生広場であった。国際交流イベント「ぺあせろべ」に合わせ、被爆者たちが企画。ピアノ演奏に合わせた歌や踊りで、平和の尊さを分かち合った。

 コンサートを発案した被爆者の岡田恵美子さん(71)=東区=が「広島に生えた小さな草から生きる希望をもらった。芝生の上で幸せを感じてもらいたい」と思いを語った。

 市内の幼稚園の園児や保護者、小学生、平和活動に携わるグループなど計13団体が次々と出演。ピアノの音色に合わせて「一本の鉛筆」、アニメ映画「崖の上のポニョ」の主題歌などを歌い、訪れた人から手拍子も起きた。

 出演した薬師ケ丘サムエル幼稚園(佐伯区)の保護者でつくるバンドのリーダー鈴木久美子さん(35)は「子どもたちと一緒に平和を感じるいい機会になった」と話していた。

 コンサートは岡田さんの仲間やピアノ所有者の調律師矢川光則さん(56)=安佐南区=たちの協力もあり、実現した。

(2008年10月27日朝刊掲載)

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