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祝島で「神舞」4年ぶりの華 山口・上関

 山口県上関町祝島で4年に1度の大祭「神舞(かんまい)」が16日、始まった。周防灘を隔てた大分県国東市から神職たちを船で招き、33種類の神楽を奉納する。初日は地元漁船が海上をパレードする入船神事があり、大勢の見物客を魅了した。島ぐるみの祭りは20日まで続く。

 午後1時半ごろ、地元の若者たちがこぐ櫂(かい)伝馬船2隻に先導され、神職や里楽師を乗せた御座船3隻が祝島漁港沖に姿を現した。色鮮やかな大漁旗をなびかせた漁船約20隻とともに、沖合を大きく3周した。

 船首と船尾に舞い手が乗る櫂伝馬船は、「ホーランエー」と威勢よい声を響かせた。港から見守った大竹市のサービス業岡田栄子さん(65)は「壮大で時代絵巻のよう」。神職たちは上陸後、住民が港近くに建てた仮神殿に迎え入れられた。

 17~19日は岩戸、祈願、夜戸の多彩な神楽が仮神殿で奉納される。20日に神職たちを送り出す出船神事がある。(井上龍太郎)

(2016年8月17日朝刊掲載)

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