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核先制不使用の反対撤回求める 首相に広島県原水協

 オバマ米政権が採用を検討している核兵器の先制不使用政策を巡り、反対の意向を米軍側に伝えたと報じられた安倍晋三首相に対し、広島県原水協が17日、抗議文を送った。「核兵器のない世界の実現に逆行する」と批判し、首相の意思表示の撤回を求めている。

 抗議文は、大森正信筆頭代表理事名。北朝鮮に対する抑止力の弱体化を反対理由にしたとされる首相の態度を、「核兵器使用を前提とした脅しである核抑止力に固執して抜け出せず、思考停止に陥っている」と強調。核兵器の全面禁止へかじを切り、誠実に努力するよう求めている。

 この日、首相官邸に宛てて速達郵便で送った。

(2016年8月18日朝刊掲載)

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