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戦没者3339人安らかに 三次で追悼式

 三次市戦没者追悼式が17日、同市三次町の市民ホールきりりであり、市内の遺族たち約320人が出席した。地元出身の戦没者3339人の冥福と、恒久平和を祈った。

 増田和俊市長は「戦没者の祖国への思いを心に刻み、世界平和の実現に向け市民と努力する」とあいさつ。市遺族会連合会長で、市議会議長の亀井源吉氏は「私たちには平和の尊さを次の世代に語り継ぐ責任がある」と述べた。出席者は、献花台に菊を手向けた。

 父がマラッカ海峡で戦死した、同市日下町の無職川戸頼明さん(82)は「体が弱っても父を弔いたくて毎年出席している。私たちみたいな悲しい思いをする人が出ないよう、戦争はなくさないと」と話している。

 式典終了後、会場では琉球国祭り太鼓広島支部(同市三和町)の演舞があった。(城戸良彰)

(2016年8月18日朝刊掲載)

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