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福島の子ども 吉舎満喫 原発事故の影響 気にせず外遊び 3家族10人 クラフト体験も 三次

 東京電力福島第1原発事故の影響を心配する親子連れを対象にした、保養ツアー「うみ・やま・ひと 広島バカンス」が、三次市吉舎町であった。福島県などの3家族計10人が豊かな自然を楽しんだ。

 10人は今月8~10日、同町内の民家に宿泊した。木材や貝殻を使って風鈴やステッキを作るクラフト体験をしたり、近くの水路でイモリやカエルを捕まえたりした。

 近隣の農家からキュウリやナス、コメなど地元産の食材をもらい、カレーやサラダなども作った。

 福島県郡山市の主婦佐藤美華さん(38)は「地元では土遊びすら自制しているので、子どもたちを外で伸び伸びと遊ばせられる良い機会になった」と話していた。長女の小学1年生凜(りん)ちゃん(6)は「イモリをたくさん捕まえられて楽しかった」と笑顔だった。

 福島第1原発事故後に広島県内に避難した住民たちでつくる実行委員会が、夏休みを利用して尾道市のシェアハウスに長期保養で訪れた家族向けに企画。2014年に始め、今年で3回目となる。(八百村耕平)

(2016年8月18日朝刊掲載)

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