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証言DVDを光で20日上映 終戦前日の旧光海軍工廠空襲 中村女子高同窓会が作成

 中村女子高(山口市駅通り)の同窓叢咲(むらさき)会が、終戦前日の1945年8月14日に学徒動員先の旧光海軍工廠(こうしょう)(光市)で空襲を経験した卒業生の証言を収めたブルーレイ・DVD「純真」を作成した。20日に光市戦没者追悼式で上映する。

 同空襲で前身の中村高等女学校では33人が犠牲になった。同女子高で式典があった昨年8月14日、杉村純子さん(87)=山口市駅通り=たち11人の証言を収録した。空襲前後の写真や映像も加えて約27分にまとめている。  証言者の1人は、昼食を食べ始めた直後の空襲で防空壕(ごう)に逃げた。友人の遺体は顔が分からず衣服に着けていた名札で分かったことなどを語っている。犠牲者全員の遺影も最後に映る。

 昨年6月、同窓会副会長で同校非常勤講師の河上桂子さん(57)=同市前町=が「記録に残したい」と企画。ことし4月末に、ブルーレイとDVD計100枚が完成した。5月上旬にあった同窓会で公開し、光市にも寄贈したのがきっかけで、追悼式の実行委員会が上映を決めた。

 参列予定の杉村さんは「若い娘たちがこんな目に遭ったことを、今の若い人にも知ってもらえれば」と話している。(佐藤正明)

(2016年8月18日朝刊掲載)

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