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F35配備 22日にも伝達 最新鋭ステルス 国、岩国市と県に

 岩国市の米海兵隊岩国基地に2017年1月、米国が最新鋭ステルス戦闘機F35を配備する計画について、国は22日にも岩国市と山口県に伝達する。これまで米側からは岩国配備に関する情報がたびたび発信されていたが、国が地元に計画内容を説明するのは初めてとなる。

 複数の関係者によると、22日は防衛政務官と外務政務官が市役所を訪れ、福田良彦市長たちが応対する予定。

 F35を巡っては、13年10月の日米外交・防衛担当閣僚による2プラス2で「国内への17年配備」に合意。米側はそれに先立つ12年12月に岩国配備を表明し、ことし3月には米海軍省高官が時期について17年1月になるとの見通しを明らかにしていた。一方で防衛省はこれまで県市の照会や取材に対し、「米政府から正式な通報を受けていない」との説明を繰り返していた。

 米計画では岩国基地に配備されるのは、垂直離着陸できる海兵隊仕様のF35Bで、艦上での運用が想定される。在日米海兵隊報道部(沖縄県北中城村)は配備数を16機としており、AV8Bハリアー垂直離着陸機などと順次入れ替わる「機種変更」になるとみられる。(野田華奈子)

クリック F35
 レーダーに映りにくい高度なステルス性を誇る最新鋭戦闘機で「第5世代機」と呼ばれる。米ロッキード・マーチン社が米海・空軍、海兵隊向けに3タイプを開発。米海兵隊岩国基地に配備予定のF35Bは、全長15・6メートル、翼幅10・7メートル、最大速度マッハ1・6。航空自衛隊は老朽化が進むF4戦闘機の後継機として、F35Aを42機購入する予定。

(2016年8月19日朝刊掲載)

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