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グランプリに「空き部屋」 広島国際アニメフェスタ閉幕

 第16回広島国際アニメーションフェスティバル(広島市など主催)は最終日の22日、グランプリに韓国の鄭多喜(チョン・ダヒ)さんの「空き部屋」、ヒロシマ賞にロシアのアンナ・ブダノバさんの「アモング ザ ブラック ウェーブズ」を選び、閉会した。

 表彰式でクリスティーヌ・パヌーシュカ国際審査委員長がグランプリを「繊細で洗練された名作。愛する人が去ってしまった空虚な場所を表現している」と高く評価。ヒロシマ賞は「監督の才気あふれる演出とデザインが光る」と講評された。

 デビュー賞にはガブリエル・アレルさんの「ユル アンド ザ スネーク」、木下蓮三賞にはダビッド・コカール・ダソさんの「ペリフェリア」、観客賞にはナターリア・チェルニェソバさんの「ザ ゴッサマー」が選ばれた。

 今大会は過去最多の2248作品が集まり、1次審査を通過した60作品を公開審査した。5日間の期間中に延べ約3万3千人が訪れた。(余村泰樹)

(2016年8月23日朝刊掲載)

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