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広島で考える 戦争と平和 ジュニア国際フォーラムに17ヵ国・地域84人

 広島県内と海外16カ国・地域の若者が国際平和について討議する「ひろしまジュニア国際フォーラム」の開会式が22日、広島市中区の広島国際会議場であった。中高校生と留学生計84人が参加して21日からグループ討論をしており、平和な世界の実現に向けたメッセージ「広島宣言」を23日に発表する。

 次世代の人材育成や国際平和拠点性の向上を目的に県が初めて企画。開会式で、湯崎英彦知事は5月のオバマ米大統領の広島訪問に言及した上で「戦争と平和を現実のものとして提示する広島の姿を感じ、それぞれの立場で発信してほしい」と求めた。続いて国連広報センター(東京)の根本かおる所長が講演し「平和の実現には若者のアクションが不可欠」と訴えた。

 参加者は21日、原爆資料館(中区)を見学したり被爆者から体験を聞いたりした後、核兵器廃絶と復興・平和構築の視点で「平和な世界の実現に向けて私たちができること」をテーマにグループ討論を始めた。23日まで続け、広島宣言に反映させる。

 広島女学院高2年今村るなさん(16)=南区=は「ヒロシマを学ぶほど、核兵器が存在している現実が納得できない。オバマ大統領の訪問を無駄にしないためにも今、何をすべきか世界の仲間と考えたい」と意気込んでいた。(胡子洋)

(2016年8月23日朝刊掲載)

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