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入院被爆者 笑顔咲いた 安芸太田の児童 ササユリ贈る

 広島県安芸太田町の上殿小の5、6年生4人が4日、広島市中区の広島赤十字・原爆病院を訪れ、入院中の被爆者に地元のササユリを贈った。

 児童は学校の裏山に自生しているササユリにカスミソウ、ツリガネソウなどをあしらった花束を、折り鶴とともに被爆者約15人に手渡した。歌やリコーダーの演奏も披露した。

 退院が近いという池田緑さん(88)=山口県周防大島町=は「明日から頑張れます」と涙をぬぐっていた。

 1951年から続く「山ゆり訪問」で、今年で62回目。5年菊谷真極(まさむね)君(10)は祖母、母も山ゆり訪問をした。「平和を願う気持ちを伝えることができた。早く元気になってほしい」と話していた。(胡子洋)

(2012年6月5日朝刊掲載)

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