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「脱原発」の活動報告 日本被団協の定期総会開会

 日本被団協の定期総会が5日、東京都千代田区のホテルで始まった。福島第1原発の事故を受け、「脱原発」の運動を強めた2011年度の活動を事務局が報告した。

 各都道府県の被爆者団体の代表たち約110人が出席。谷口稜曄(すみてる)代表委員があいさつで福島の事故に触れ「再びヒバクシャをつくらない証しとして、原発の運転を止めないといけない」と訴えた。

 田中熙巳(てるみ)事務局長も「原子力に頼らない産業、経済、文化、生活の実現を目指そう」との基調報告を提案。事務局から、原発の段階的廃止や再稼働反対を政府や電力会社に要請した、11年度の活動報告が示された。

 最終日の6日は両報告をめぐり討論する。被爆2世、3世への会参加の呼び掛け▽原爆症認定制度に代わる新たな「被爆者手当」の創設をはじめとする被爆者援護法改正―など12年度の主な運動方針について議論する。また7日は、政府に対して関西電力大飯原発3、4号機の再稼働見送りを要請する。(岡田浩平)

(2012年6月6日朝刊掲載)

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