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大飯再稼働 福井知事に共感示す 島根知事

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)が立地する島根県の溝口善兵衛知事は5日の記者会見で、関西電力大飯原発3、4号機の再稼働には、まず野田佳彦首相の判断が必要とした福井県の西川一誠知事に共感を示した。「政府のトップとして明快なメッセージを出してもらいたいということ」と述べた。

 溝口知事は、島根原発の再稼働にも福島第1原発事故を受けた国のエネルギー政策と、その中での原発の位置付けが示されることが不可欠と強調。「政府が明確な見解を出す必要がある」と訴えた。

 また、再稼働の判断材料に挙げている福島の事故原因の究明については「政府は相当解明が進んだと判断して再稼働を求めているが、多くの国民は説明を受けていない」と指摘。再稼働の必要性も含めて「総理がかみ砕いて発言する必要がある」とした。

 一方、関電管内の電力需給は「暑い夏が来たときにどうなるのかとの配慮もある」と述べ、電力需給を根拠とした大飯原発の再稼働に一定の理解を示した。(樋口浩二)

(2012年6月6日朝刊掲載)

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