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被爆体験 28人が寄せる 広島市公募の平和宣言文言

 広島市は6日、ことしの平和宣言に盛り込むため公募した被爆体験談や平和への思いが、広島、山口、愛知の3県に住む被爆者28人から寄せられたと発表した。初めて公募した昨年(73人)の4割弱にとどまった。

 県別では、24人が広島県で、うち19人が広島市。山口県3人、愛知県1人だった。年齢層は80代17人、70代9人、90代2人。性別では男性12人、女性16人となっている。

 昨年は広島をはじめ、大阪、東京など11都府県と韓国、米国、ブラジルの3カ国から寄せられた。市は今回、新たな証言を掘り起こすため、あらためて書き下ろされた体験談に限って募集した。市平和推進課は「対象を限定したことが減少の一因だが、条件を考えれば少なくはない」と説明する。

 市は7月、松井一実市長を委員長とする選定委員会を開き、採用する体験談を決める。その結果を踏まえ、松井市長が平和宣言を起草する。(田中美千子)

(2012年6月7日朝刊掲載)

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