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若手職員 ヒロシマ学ぶ 平和首長会議 加盟都市の10人

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)に加盟する自治体の若手職員がヒロシマを学ぶ研修が26日、広島市中区で始まった。全国の自治体に新たな平和施策の立案を促そうと、同会議が初めて企画した。

 8都府県の10市町から30~41歳の職員が一人ずつ参加。広島国際会議場で、広島平和文化センターの担当者から、被爆者の記憶を語り継ぐ「被爆体験伝承者」養成や、被爆建物の保存工事への補助制度などの市施策の説明を受けた。

 原爆資料館のピースボランティアの案内で原爆ドームも見学。平和構築に関する市立大広島平和研究所の集中講義にも参加した。

 被爆者の証言を聞くなど研修は28日まで続く。東京都三鷹市の平和・女性・国際化推進係主任の山下太郎さん(34)は「戦争体験者が高齢化し、記憶の継承は三鷹市でも課題だ。広島市の施策を参考にしたい」と話していた。(水川恭輔)

(2016年8月27日朝刊掲載)

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