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原発へ5回目 立ち入り調査 「虚偽記録」で島根県など

 中国電力島根原発(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物の処理を巡る虚偽記録問題で、県と同市は26日、安全協定に基づく同原発への立ち入り調査をした。昨年6月末の問題発覚後、5回目。

 原発30キロ圏の鳥取県と安来、雲南、米子、境港の4市の担当者を含め、計16人が敷地内の管理事務所を訪問。島根原発の北野立夫所長たちから、再発防止策16項目のうち、機器の点検を一元的に管理するシステムの改修を除く全項目が完了または実施中との説明を聞いた。社内研修や点検手順の改善の状況も資料などで確認した。

 3日の原子力規制委員会で「再発防止策は着実に実施されている」との保安検査結果が報告されたのを受けた。終了後、県原子力安全対策課の奈良省吾課長は「見た限りでは一通り改善されているが、国の監視が続く間は引き続き確認していく」と話した。

(2016年8月27日朝刊掲載)

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