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韓国の大学生 被爆体験聞く 広島の平和公園を訪問

 アジアの戦争被害を研究する韓国の中央大とソウル大の学生グループの8人が26日、平和記念公園(広島市中区)を訪れた。在日韓国人の朴南珠(パク・ナムジュ)さん(83)=西区=から被爆体験を聞き=写真、平和への決意を新たにした。

 8人は原爆資料館を見学後、同館で朴さんと面会した。朴さんは爆心地から約1・9キロを走っていた路面電車内でけがを負い、逃げた近くの川土手で数多くの遺体を見た記憶を語り、「残酷な原爆を二度と使ってはならない。日韓で一緒に平和を守ってほしい」と強調。学生はうなずきながら聞き入っていた。

 ソウル大4年沈賢児(シム・ヒョナ)さん(21)は「被爆者の証言を初めて聞き、恐怖、悲しみが胸に迫った」と話していた。学生は、交流のある広島市の元教諭らの協力で23日に来日。27日に帰国する。

(2016年8月27日朝刊掲載)

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