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広島宣言 外相に届ける ジュニア国際フォーラム参加の7人 核廃絶政策に反映期待

 世界17カ国・地域の若者が広島市に集い、国際平和をテーマに討議した21~24日の「ひろしまジュニア国際フォーラム」の参加者のうち高校生7人が30日、外務省に岸田文雄外相を訪ね、核兵器廃絶に向けた提言を盛り込んだ「広島宣言」を届けた。

 7人は広島県内の高校に通う1~3年生。AICJ高1年奥菜々美さん(15)=安芸区=が「一言一言を大切に心を込めて作った。外務省の取り組みに生かしてほしい」と述べ、グループ討議などを踏まえてまとめた、核兵器廃絶と平和構築に向けた4ページの宣言を岸田氏に手渡した。

 非公開の懇談後、奥さんは「外相は宣言を参考にする、と言ってくれた。今後も自分なりのやり方で核兵器の悲惨さを発信し、国際情勢についても学びを深めていく」と話していた。

 フォーラムは県主催で、83人の若者が参加。宣言は、核軍縮を前進させる上で核拡散防止条約(NPT)は不十分だと指摘し、核兵器を禁止し廃絶する新しい条約に全ての国が署名するよう提言している。(田中美千子)

(2016年8月31日朝刊掲載)

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