×

ニュース

核燃料再処理 中止を求める 外務省に9団体

 反核を訴える非政府組織(NGO)の代表が8日、核拡散につながるとして、プルトニウムを生む使用済み核燃料再処理計画の中止を外務省に要請した。

 核兵器廃絶をめざすヒロシマの会など9団体の計12人が省内で担当者に面会した。再処理でできるプルトニウムが核兵器の材料になり得ると指摘。再処理を進めることは、高速増殖炉計画が「事実上破綻」している中、利用目的のないプルトニウムの大量備蓄につながる▽他国でも再処理を求める声が高まり核不拡散体制に悪影響が出る―などと訴えた。

 省側は再処理計画に関し「検討中」と述べるにとどめたという。同会の森滝春子共同代表(73)は「核燃料サイクルを含め原子力政策を根本的に見直すという(世の中の)流れを国はまだ受け入れていない」と批判した。(岡田浩平)

(2012年6月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ