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ベトナムの博物館 原爆資料館に戦争の画像集

 ベトナム・ホーチミン市の戦争証跡博物館が、広島市中区の原爆資料館に、ベトナム戦争での枯れ葉剤による被害を伝える画像集を寄贈した。

 戦争中に米軍がまいた枯れ葉剤の影響とみられる障害児の姿や、枯れ野となったマングローブ森の写真に解説を添えた53枚。博物館のフイン・ゴック・バン館長(49)が、ベトナムを訪れた広島の関係者にCDとパンフレットを託した。

 博物館では2002年、広島の被爆者団体などが原爆展を開催。当時副館長だったバン館長は、長期的な苦しみをもたらす原爆と枯れ葉剤の共通性を感じたという。バン館長は「親交を深めるきっかけになればうれしい」と話す。

 原爆資料館の前田耕一郎館長(63)は「広島への思いはありがたい。一緒に平和を目指していきたい」と話していた。画像集は館内の情報資料室で公開する。(教蓮孝匡)

(2012年6月9日朝刊掲載)

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