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原発事故備え遠隔ロボ訓練 松江

 中国電力は31日、原発事故の際、作業員の被曝(ひばく)を抑えながら動かせる遠隔操作ロボットの訓練を島根原発(松江市鹿島町)で実施した。

 敷地内の管理事務所にコースを設置。偵察用ロボ1台(幅50センチ、長さ90センチ、重さ約30キロ)に付けたカメラの映像を見ながら、コントローラーを使い障害物を乗り越えたり、コース上の物体の放射線量を測ったりするなどの動作を確かめた。2日まで、社員計10人が訓練する。

 ロボは、福島第1原発事故を教訓に電気事業連合会(東京)が設立した「原子力緊急事態支援センター」が福井県敦賀市で管理しているのを使用した。島根原発内の遠隔操作ロボ訓練は2014年に始め、ことしで3回目。

 中電島根原子力本部広報部の桑谷正雄部長は「今後も訓練を重ね、スキル向上につなげたい」と話した。(秋吉正哉)

(2016年9月1日朝刊掲載)

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