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島根原発 低レベル廃棄物 来月搬出を延期 検査装置に異常

 中国電力は31日、島根原発で発生した低レベル放射性廃棄物を詰めたドラム缶の検査装置の点検で異常が見つかったとして、10月に予定していた440本の搬出時期を未定にすると発表した。再検査した上で本年度内の搬出を目指すとしている。

 異常が見つかったのは、ドラム缶の放射線量などを測定する装置。1月の定期点検時は問題なかったが、7月上旬の点検ではサンプルの放射線を正しく測れなかった。ドラム缶は4~6月に検査。昨年6月に発覚した虚偽記録問題以前の製造で、中電は「品質は問題ないが、搬出に万全を期す」として延期を決めた。中電が原因を詳しく調べている。

 中電は3月末、廃棄物の入ったドラム缶(200リットル入り)を約3年ぶりに青森県六ケ所村の埋設センターに搬出すると県を通じて公表した。

(2016年9月1日朝刊掲載)

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