×

ニュース

基町の被爆樹 模型に 5年5人 広島市立大生の助言受け制作

 広島市中区の基町小の5年生5人が、校区に点在する被爆樹木の模型を作った。

 平和学習で取り組む被爆エノキの子孫を育てる活動から、模型作りを思いついた。市営住宅や広島城など爆心地から約1キロ範囲の街を模型で再現。クスノキやアオギリ、クロガネモチなど12本を配置した。

 被爆樹木の多くが原爆の熱線や爆風で傷つき、幹の片側の成長が遅れて爆心地側に傾いていることなど、平和学習の成果も取り入れた。市立大芸術学部(安佐南区)の学生から制作の助言を受け、夏休みの自由研究として仕上げた。今後、校内に展示する。西田愛暖(あのん)さん(10)は「原爆に耐えて生きる姿に関心を持ってほしい」と願う。(栾暁雨)

(2016年9月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ