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「核なき北東アジア」へ情報発信 日韓の若者平和タッグ

 「核なき北東アジア」を目指して活動する日本、韓国の若者のネットワーク「BANg(バング)―NEA」が発足した。電子メールで緩やかにつながり、核兵器廃絶や脱原発についての情報交換や発信、イベント開催に取り組む。(岡田浩平)

 「BANg」は、「核廃絶世代」を意味する英語の略。ヨーロッパで誕生し、国際会議で意見発表するなど活躍の場を広げている。NEAは、その北東アジア(Northeast Asia)版と位置付ける。

 「全ての核の脅威から解放された世界を達成するのが私たちの使命」。2日、中心メンバー3人が東京・白金台の明治学院大であったBANgの活動開始イベントで行動目標を高らかに宣言した。

 「核なき世界への圧力を強めるため非暴力で行動する」「核の脅威と軍縮の緊急性を人々に知らせる」…。こうした目標の具体化に向け、メーリングリストで核に関する最新情報を交換し、議論する一方、イベントを企画立案。国内外でメンバーを募る計画だ。

 中心となるのは、核問題を学ぶ同大の学生団体のメンバーや卒業生、韓国の平和活動家ら5人。米国などであった核拡散防止条約(NPT)再検討会議や、その準備委員会を契機に知り合った各国の若者の核問題への意識の高さを実感。「核なき世界」へのステップとして、北東アジアで核について語り合える場を―と準備を進めてきた。

 明治学院大国際学部4年の蓮沼佑助さん(22)は「福島第1原発の事故もあり、核問題への関心は高いはず。ぜひ気軽に参加してほしい」と呼び掛けている。wearebangnea@gmail.comへメールを送れば登録される。

(2012年6月12日朝刊掲載)

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