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山口知事選 混戦模様に 飯田氏 立候補の意向

 7月12日告示、同29日投開票の山口県知事選に、周南市出身で大阪府市特別顧問の飯田哲也氏(53)が立候補する意向を固めたことが11日、分かった。複数の関係者が明らかにした。近く会見する見通し。

 飯田氏はNPO法人「環境エネルギー政策研究所」(東京)所長。再生可能エネルギーの拡大や「脱原発」のエネルギー政策を主張し、中国電力の上関原発建設計画に反対する山口県上関町の祝島の住民が取り組む太陽光発電など自然エネルギーの普及活動を支援している。

 民主党山口県連が知事選への擁立を目指したが、飯田氏は5月中旬に「政党とは組むことができない」として断っていた。

 飯田氏は9日、佐賀市で取材に応じ「全く白紙」としたが、インターネット投稿サイトでは「出馬要請をいただいたのは事実。(関西電力大飯原発の)再稼働問題や中長期のエネルギー戦略に一区切りつけるまでは自分の役割に全力を尽くす」としている。

 山口県知事選には、元国土交通審議官山本繁太郎氏(63)=自民、公明党推薦=と、民主党の高邑勉衆院議員(38)=比例中国=がともに無所属での立候補を表明。共産党県委員会も市民団体などと候補擁立を模索している。(金刺大五)

(2012年6月12日朝刊掲載)

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