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島根2号機でタービン交換 中電、稼働後初

 中国電力は12日、発電用蒸気タービン全4基を交換中の島根原発2号機(松江市鹿島町)で、低圧タービン1基の据え付け作業を公開した。2号機のタービン交換は、運転開始前の1987年11月の設置以来、初めて。12月下旬の事業完了を予定している。

 タービンは高圧1基、低圧3基で、いずれも三菱日立パワーシステムズ(横浜市)製。7、8日、2基ずつ海路経由で搬入した。

 この日は中電や協力会社の計15人が、直径約4・5メートル、長さ約10メートル、重さ約120トンの低圧タービンをクレーンでつり上げ、建屋内の所定箇所に据え付けた。

 2号機の低圧タービン3基では、羽根の付け根部分でひび割れが計147カ所見つかり、2013年3月までに周囲を削り取る対策を施した。さらに中電は、温度や湿度など特定条件で力が加わった時に起きる応力腐食割れを抑えるよう改良したタービンへの交換を決定。再稼働の前提となる国の審査終了時期が見通せない中、ことし5月に交換に着手した。(秋吉正哉)

(2016年9月13日朝刊掲載)

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