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上関原発計画 是非問う住民投票案 可決は微妙

 中国電力の上関原発建設計画の是非を問う住民投票条例案が11日に開会した光市議会に議員提案された。総務文教委員会に付託され、28日の定例会最終日に採決される。

 提案者の四浦順一郎氏(共産)が、光市が建設予定地から30キロ圏内にあることなどを挙げ「市の最重要課題の一つ。市民に直接意思を示してもらうことにふさわしい」と提案理由を説明した。

 これに対し、3氏が「(他自治体に建設する原発は)光市の権限外」「(住民投票の結果を)市や議会は具体的にどう示すべきなのか」などと質疑したが四浦氏は「投票結果をアピールすることに大きな意味がある」と述べるにとどめた。

 四浦氏のほか、賛成議員になっている共産党1人と無所属1人は賛成する見通しだが、他の市議には反発する声も強く、可決は微妙な状況だ。(上木崇達)

(2012年6月12日朝刊掲載)

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