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WFC新理事長 誓い新た レイノルズさん記念碑完成1年

 NPO法人ワールド・フレンドシップ・センター(WFC、広島市西区)は12日、27年にわたり理事長を務めた被爆者の森下弘さん(81)=佐伯区=の後任に、理事の山根美智子さん(65)=南区=が就任したと発表した。

 WFCはこの日、創設者で米国の平和活動家、故バーバラ・レイノルズさんの記念碑完成1周年に合わせ、平和記念公園(中区)そばの碑前などで催しを開いた。森下さんは理事長の交代を報告。山根さんにレイノルズさんの形見の首飾りを託し、「彼女の精神を受け継いで」と励ました。

 1965年、世界にヒロシマを伝える窓口として創設されたWFCは、米韓への平和使節派遣や被爆証言などの活動を展開。森下さんは85年、医師で初代理事長の故原田東岷(とうみん)さんから引き継いだ。

 世代交代を図るためWFCは5月の総会で、80年から通訳などのボランティアを続ける山根さんを後任に選んだ。山根さんは「重責だが、スタッフの力を借りてヒロシマを発信し続ける。若者向けの活動も強化したい」と意気込んだ。(田中美千子、増田咲子)

(2012年6月13日朝刊掲載)

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