×

ニュース

「放射線災害復興」 広島大 東京で入試説明

 広島大は11日夜、大学院博士課程に10月開設する「放射線災害復興を推進するフェニックスリーダー育成プログラム」の入試説明会を東京都港区の東京オフィスで開いた。首都圏では初めて。

 海上保安庁勤務という男性1人が参加した。神谷研二原爆放射線医科学研究所長が、福島での現地研究や国際原子力機関(IAEA)での研修などを紹介し「机上の学問でなく、幅広い知識に基づいて現地で住民と向き合える人材を育てたい」と説明した。

 医学部卒などが対象の放射線災害医療コースは4年制、放射能環境保全コースと放射能社会復興コースは5年制。放射線影響研究所(広島市南区)や放射線医学総合研究所(千葉市)、福島大、福島県立医科大なども授業に参画する。

 本年度は約10人が入学予定。2月の試験で既に合格者5人が決まっており、7月に実施する試験で5人程度を選考する。出願期間は6月18~25日。近く広島大の西条、霞キャンパスでも説明会を開く。(山本洋子)

(2012年6月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ