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　広島経済大（広島市安佐南区）が沖縄で取り組む戦争体験の聞き取りなどを記録した写真展「女子学徒たちのウムイ（想（おも）い）」が１２日、東京都千代田区の相田みつを美術館で始まった。７月１日まで。

　同大の岡本貞雄教授のゼミ生が２００７年から毎年、沖縄県の戦跡を徒歩で巡って元女子学徒たちの証言などを記録。北海道在住の写真家田中正文さん（５２）が初回から同行し撮影を続けてきた。

　野戦病院跡の薄暗い壕（ごう）の中で学友を失った体験を語る女性、証言に聞き入って涙を流す学生…。会場には田中さんの写真約３０点を展示。学生自身が撮影、編集したビデオも上映している。

　田中さんはトークショーで「学生と一緒に歩き、はいつくばって撮影した。記憶を継承し、二度と戦争を起こさないよう知恵を出し合いたい」と語った。

　１６日午後３時からは「沖縄戦を語り継ぐ元女子学徒有志の会」の中山きく代表の講演もある。（山本洋子）

（２０１２年６月１３日朝刊掲載）