×

ニュース

脱原発署名を提出 衆院議長に市民ら

 作家の大江健三郎さんたち著名文化人らでつくる「さようなら原発1千万人市民の会」は12日、原発廃炉などを求める約748万筆の署名の一部を横路孝弘衆院議長に提出した。

 署名は昨年6月から。自然エネルギー中心の政策への転換なども求めている。ルポライターの鎌田慧さん、経済評論家の内橋克人さんらが国会内で手渡した。政府や参院議長にも提出を予定する。

 会見した内橋さんは「野田佳彦首相は『私の責任で』という言葉を使うが、どうやって責任を取るのか。今ほど政治と民意が乖離(かいり)していたことはない」と訴えた。

 一行は国会内で集会を開催。参加した国会議員約50人に、脱原発や関西電力大飯原発3、4号機の再稼働反対も訴えた。議員を代表して菅直人前首相が「脱原発を国の方向として確定するため、この一年が勝負。子や孫に原発を残したくない」とあいさつした。(武河隆司)

(2012年6月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ