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こうのワールド 戦争考えて 「この世界の片隅に」 広島市西区で映画紹介

 広島、呉市を舞台に戦中戦後を生き抜いた人々を描くアニメ映画「この世界の片隅に」の全国公開を前に、漫画家こうの史代さん(47)=広島市西区出身=が手掛けた原作漫画や映画を紹介する展示会が17日、西区の古田公民館で始まる。29日まで。

 広島フィルム・コミッション(中区)が提供した原作漫画の複製と、映画の場面を切り取った28点を展示している。主人公の女性すずが西区草津地区の祖母を訪ね、墓参りをする漫画、原爆ドーム(中区)の前身、県産業奨励館を描いたシーンなどが並ぶ。

 映画製作委員会が作り、広島城や呉港など映画に登場する25カ所を載せたマップも配っている。

 11月12日の映画公開を前に企画。古田公民館の為政久雄さん(54)は「身近な街が物語の風景として出てくる。普通の人々の目線から見た戦争について考えるきっかけにしてほしい」と来場を呼び掛けている。(滝尾明日香)

(2016年9月17日朝刊掲載)

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