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原爆取材 NHKアナ語る 中区で広島ユネスコ協講演会

 広島ユネスコ協会の文化講演会が17日、広島市中区であり、原爆や平和に関する番組制作に取り組むNHK広島放送局の出山知樹アナウンサー(46)が講演した。「ヒロシマが教えてくれたこと」と題し、約40人を前に取材経験などを語った。

 出山さんは1996年に初めて広島に赴任し、現在3度目の勤務。被爆死した米兵捕虜の元同僚の広島訪問を取材したエピソードなどを紹介した。被爆者や戦争経験者が高齢で亡くなる中、「取材した人が自ら伝えないといけない時期が来ている」と強調。「『二度と繰り返してほしくない』との願いを実現するために、何ができるのかを考え続けたい」と語った。

 安佐南区の無職古田碩永(ひろなが)さん(73)は「取材姿勢から、平和のために行動しようとする一人一人の気持ちが重要だと感じた」と話していた。(明知隼二)

(2016年9月18日朝刊掲載)

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