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がれき受け入れ 呉市に反対意見647件

 呉市は14日、市議会が東日本大震災の被災地で発生したがれきを受け入れるよう市に求める決議をした3月以降、市に649件の意見が届いたと明らかにした。そのうち647件が反対で、賛成は2件にとどまった。市議会本会議の質問に答えた。

 市環境政策課によると、市議会が決議した3月16日から今月6日まで、電話56件、電子メールとファクスで593件の意見が寄せられた。反対意見647件のうち、がれきの広域処理に反対する団体からのメールが512件あった。放射性物質への懸念を示し、「汚染されたがれきを全国にまき散らさないでほしい」との声が目立ったという。

 賛成意見は「国民で対応すべき事態」としている。

 市議会は中国地方の議会で初めて受け入れ決議をし、市も前向きに検討する意向を示した。ただ市は一般廃棄物の最終処分場を建設中で、現時点では「処分場所がなく、受け入れは難しい」としている。(小林可奈)

(2012年6月15日朝刊掲載)

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