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広島の原爆資料館地下に雨水 18日から「新着資料展」中断

 原爆資料館(広島市中区)の東館地下1階の特別展示室に雨水が流れ込み、開催していた「新着資料展」が18日から中断している。同館は、地上とつながる非常口から入ったとみて、市と原因を調べる。

 同館によると、18日朝、展示室の半分ほどのスペースでカーペットがぬれているのを警備員が見つけた。北西側の非常口付近がひどく、びしょぬれだったという。同館は「雨が続き、何らかの理由で流れ込んだのではないか」とみている。

 広島地方気象台によると、中区上八丁堀では17日午後10時半までの1時間雨量が62・5ミリを記録した。広島県内の観測地点の17日夕~19日早朝の1時間雨量で最多だった。

 資料展は3月18日に始まり、11月30日までの予定。原爆犠牲者の遺品など74点に被害はない。カーペットを剝がし、扇風機を当てるなどして床を乾かしており、再開日は未定という。資料館学芸課は「湿気から資料を守った上でできるだけ早く再開したい」としている。(水川恭輔)

(2016年9月21日朝刊掲載)

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