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同型機 岩国にも配備 米軍機墜落 山口県と市、情報を収集

 岩国市の米海兵隊岩国基地には、沖縄県近海で22日に墜落した米軍機と同じAV8ハリアー8機が配備されている。山口県と岩国市は情報収集に追われ、市民から不安の声が上がった。

 県岩国基地対策室によると、国内に同型機が配備されているのは岩国基地だけ。6月に交代した部隊が沖縄県の米軍基地を拠点に訓練しているという。「岩国基地の機体の可能性が高い」と同室はみている。中国四国防衛局は墜落機について「(沖縄県に司令部を置く)第31海兵遠征部隊の指揮下にある。米軍によると沖縄に配備されている航空機ではない」とする。

 ハリアーは岩国基地に1989年から配備され、所属機の墜落事故は2度起きている。97年10月にはテスト飛行中に同基地沖の海上に墜落。99年6月には米空軍嘉手納基地内で離陸に失敗して墜落した。

 愛宕山を守る市民連絡協議会の岡村寛世話人代表(73)は「市街地や住宅密集地に墜落していたら大惨事だ。いつまで事故が起きる状態を続けるのか。原因の究明だけでなく、日米地位協定の見直しまで議論をするべきだ」と語気を強めた。(藤田智、原未緒)

(2016年9月23日朝刊掲載)

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